木は本来人よりすっと長い一生を送ることができます。
タネから成長し、人の何世代か後に伐採され、物によってはさらにそこから時を待ち、様々なものに形を変え人の生活の中で生き続けるのです。
まっすぐな丸太は建築材や家具に、枝や間伐材は多用途に利用されます。木の命はさらに継承されていき最後は朽ちて自然に還り、またエネルギーとして再生され終わるのです。しかし近年山林事業は様変わりし、木に備わった能力を活かせず人の手に触れられることもなく伐採されてそのままバイオマスエネルギーとして処理されることが多くなりました。
また建築様式も変わり輸入材拡大のため内地材の利用が減りそのため伐採も滞ったり野ざらしになっていたりという現実があります。 上山商店は長い年月を生き抜いてきた木という自然の恵みを活かしきれていないこの現実に歯がゆい思いを抱いてきました。時を経ることでしか生まれない価値あるもの、人工では決して作れない天然の素材を活かしたい。この思いが新たな道を切り開く第一歩となりました。
上山商店では山林の間伐材を製材した料材や住宅材の下級材、ハネ材などでパレットや木箱を製造しています。今後は切り落とされた端切れや規格外材などいわゆる木っ端と呼ばれる物も大切に使っていきたいという思いからkoppaというアイテムを誕生させました。
koppaでは端材に新しい役割を与え木材が次のライフステージに向かう手助けをしたいと思っています。